じゃむじゃむろけっと!!

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"モノ"と仕事と同棲と…

医療現場のリアル。理学療法士・作業療法士の資格が安定に繋がらない3つの理由。

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どーも、ゆーだいです。

 

僕は今、作業療法士として病院で働いています。

いわゆるリハビリってやつです。

病院で働いてると、資格を取るための一環として学生が実習に来ることがあるんですね。

 

で、僕はいつも学生と話す時に…

〇〇さんは何でこの仕事に就きたいと思ったの?

ゆーだい
ゆーだい

 って聞くんですね(単なる興味本位)

 

そしたら、大体の学生がこう答えるんです。

悪魔
学生

リハビリの仕事なら安定すると思ったし、医師よりもリスクは少ないのかなぁって。

またかぁ…

僕はいつもこの回答が返って来るたびに、医療現場のリアルを伝えたくてたまらないんですけど、さすがに学生さんのやる気をがっつり削いじゃうので心に留めてます。

 

でも…今日はぶっちゃけると決めた。 

リハビリの資格を取っても安定ではないし、むしろイバラの道ですよ?

安定を欲するなら、オススメはしないです。

(特に金銭面の)

 

では、医療現場のリアルをどうぞ。

【サクッと読むならコチラ】

リアル① 年収は多くても500万。昇給は…

いきなりゲスい話から。

医師・看護師・作業療法士・理学療法士・臨床検査技師etc...なんかのいわゆる医療従事者と呼ばれる人たちって、周りから見ると病院だし、資格職だし給料も絶対いいよね!!って思われがちですが…そんなことは全くありません。

 

実際に患者さんからもよく「先生はお金もようけもろてるんじゃろ?ヒッヒ…」みたいなことを言われるし、ご高齢になればなるほどそういうイメージは強いみたいです。

(否定しても信じてくれないww)

 

リハビリ職の全国的な平均年収ですが…

理学療法士・作業療法士

年収 350〜500万円

月収 23〜27万円

と、この程度。

 

実際に4年目の作業療法士として働く僕の年収は約400万円。

そこから税金やら何やらが天引きされていくので、実際の手取りは21〜23万円になります。

 

ホントに全国平均どおりのお給料…

ただ、入職1年目からこのくらいの給料はもらえるし、1年目は住民税が引かれないのもあって、給料が高いという感覚に陥ります。

(多分、1年目で考えると企業に勤めている人よりも高いかも?)

 

それと、ボーナス事情もいっときますか!!

ボーナスをもらう時に気をつけて欲しいのが、基本給がボーナスの対象になるということ。

理学療法士や作業療法士は国家資格なので、多くの職場は資格手当という形で基本給にプラスしていることが多いんです。

なので、蓋を開けてみれば意外と少ないってこともあり得ます。

就職や転職を考える際には、基本給を気にした方がいいと思いますよ。

 

昇給はどのくらいなの?

大体の収入は分かった…

じゃあ、昇給ってどのくらいなの?ってところですよね。

 

僕が今までこの業界の人たちから聞いてきた話をまとめると、昇給は年間2000〜3000円程度

もちろん、僕も含めてねww

 

結論として、入職した時こそ他の企業に勤めている人よりもいい給料がもらえるかもしれませんが、先を見ていくと必ず抜かされます。

これが現実。

 

役職につくと多少は給料も上がりますが、役職につくためには何年も働かないといけない上に、上司が役職から離れるまでなかなか昇格しないのが現状です。

給料上がる頃には…中年かぁww

冗談じゃないですよね。

 

リハビリ業界で収入をあげるには?

ここまで収入面でのリアルをお伝えしましたが…正直がっかりですよね。

まあ、悪い意味で安定してます(給料が変わらないって意味では)

 

じゃあ、この業界では収入を増やす道はないのかっていうとそうでもありません。

やり方はいくつかありますが…さて。

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①勉強会・セミナーの開催

基本的にリハビリを行う職種は、様々なケガや病気を持った患者さんと接します。

なので、その都度自分が担当している患者さんのケガや病気について勉強しますし、治療を行う上で大事なテクニックなども勉強するんです。

 

知識なら独学でも何とかなるかもしれませんが、テクニック(手技)に関しては誰かに教えてもらわないと、自分のやり方が正しいかどうかなんて分からないですよね。

そこで、費用を払って勉強会やセミナーに行く訳です。

 

つまり、勉強会やセミナーを行う側になれば、自分の給料以外の収入を持てる可能性が出てきますよね。

ただ、人に教える訳なので、かなりの知識と技術を要します。

自分がこれと決めて1つの分野で突き抜けたら、道のりはまだ早いかもしれませんが…

 

実際に勉強会やセミナーに行った時の感想としては、ピンキリという表現が妥当かなと。

本当にタメになる勉強会もあれば、クソみたいな勉強会だってあります。

え?これでお金取るの?…みたいな。

 

あと、リハビリにはエビデンス(根拠)を求められることが多いので、中途半端な勉強会を行うものなら…結果はわかりますよね?ww

結局、この方法もかなりの時間と労力は要します。

 

②事業立ち上げや開業で独立

2つ目は事業を立ち上げて経営者になること。

デイサービスやデイケア、訪問看護ステーションなどの事業所を立ち上げたり、治療院を開業したりして、収入を上げる方法です。

 

この方法は勉強会やセミナーほど時間はかからないです。

若くても独立している人もいますが、以下のデメリットがあります。

  • かなりの資金が必要
  • 経営に関する勉強をしないといけない
  • 治療院だと理学療法士・作業療法士と名乗れない
  • 収入が下がる場合もある

立ち上げや開業にはもちろんかなりのお金がいるし、事業立ち上げの際には看護師や介護士を雇う必要があります。

あと、理学療法士・作業療法士は医師の処方があって初めて肩書きを名乗ることができるので、個人経営の治療院では肩書きを名乗ることは許されていないんです。

 

そして、一番の問題は収入が下がる場合があるということ。

もちろん自分にうまく事業を運営できる能力がなければ赤字になりますし、収入も下がります。

近年では医療制度の改定もあり、デイサービスやデイケアなどは立ち上げや運営が厳しいところも増えています。

常に制度の変化や経営に気を配らないといけない点では、普通に働くよりも大変だし、何よりうまく経営しないといけない、スタッフに給料を渡さないといけないっていうプレッシャーがすごいですよね。

 

収入を増やすって難しい…

 

③転職

3つ目は転職です。

転職する目的は人によって様々ですが、収入を少しでも手っ取り早く増やしたいなら、転職が一番ですね。

 

ただ、昨今はチーム医療と言われてるだけに医師や看護師、リハビリ職同士との連携が必要になるので、収入面だけにとらわれず、人間関係などの職場環境も要チェックですよ!!

 

人間関係が良くないと、よっぽど給料が良くない限りは確実に疲弊します。

絶対に人と関わらないといけない仕事ですからね。

 

④サイト・ブログでの発信

最後はサイト・ブログでの発信ですね。

これに関しては自分1人で始められるし、何よりお金がほとんどかからないんです。

(色々とノウハウはありますが…)

 

この方法のデメリットとしては…すぐに収入が増えないこと。

初めの数ヶ月は全く収入がないと思って取り組んだ方がいいです。

じゃないとメンタルがやられますww

コツコツと気長に続けられる人向けですね。

 

資格を持ちながら、収入を増やすとすればこんな感じです。

なかなか一筋縄ではいきません…

 

リアル② 下手すりゃ訴訟?ハイリスクな現場…

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続いては、リハビリ職のリアルな現場の話。

僕が質問した学生みたいに

悪魔
学生

リハビリの方が医師よりもリスクは少ないのかなぁ。

 なんて考えている人は要注意!!

なぜなら、医師よりもリハビリ職の方が患者さんに関わる時間は圧倒的に長いから

関わっている時間が長い分、容体の急変や転倒によるケガに遭遇する確率は高くなりますよね?

最悪な場合、自分の少しの油断や不注意でケガをさせてしまう場合だってあります。

 

もし、自分のミスで患者さんに何らかのダメージが及んだ場合は訴訟に持ち込まれるケースもあるんです。

ね?もうリスクが少ないなんて言えないですよね。

リハビリ職って患者さんをリラックスさせる為に笑ってはいるけど、内心は絶対にミスがないように気を張ってないといけない仕事なんですよ。

 

じゃあどうすればいいのか。

徹底的にリスク管理していくしかないです。

  • 患者さんの全身の状態(血圧、脈拍、SpO2、栄養状態、病歴)
  • 疾患やケガ、それによる禁忌を知っておく
  • 患者さんの能力を過信しない(常に介助できる位置に)
  • 患者さんがいる環境は安全かどうか

などなど、挙げればキリがありませんが、常に1人1人の患者さんに応じたリスク管理が必要だということ。

 

そして、もし患者さんの容態が悪くなったり、ケガをさせてしまった場合でも、うろたえる暇なんてありません。

すぐさま状態確認や病棟への連絡など迅速な対応が求められます。

 

普段はニコニコしつつ、でも内心は気を張ってリスク管理。

何か起こった時も迅速に対応する。

これがリハビリを仕事にしている人のリアルです。

 

リアル③ どんどん増える資格取得者。将来性は?

さて、最後のリアルにいきましょう。

 

あなたが安定と思っている理学療法士・作業療法士の仕事。

この仕事の将来を考えたことはありますか?

 

ただでさえ、ひと昔に比べると平均年収100万円程度下がっていると言われているこの職種。

 

ちなみに、理学療法士・作業療法士の資格を持つ人が年間どれくらい増えているかというと…

理学療法士:約9300人

作業療法士:約5400人

 年間15000人も増えているんです。

 

今のところまだ就職は可能な範囲ですが、4年前に就職活動していた時点で少しずつ飽和状態になっていると。

つまり4年経った今はもっと飽和状態ですよね。

 

もし、これからも何万人単位で増えたら需要と供給のバランスが崩れる可能性や給料が下がっていく可能性だってあるわけです。

弱肉強食の世界になるかもしれません。

何となくで仕事している人は、この先必ず淘汰されていきます。

 

そう考えた時に定年までこの仕事を続けていられる自信はありますか?

この仕事にずっと興味・関心を持って進み続けることができますか?

 

これから先の時代、生き残れるのは探究心を持って前に進み続けた人だけ。

かなりハードルは高くなってきますよ。

 

結論

ここまでリハビリ職のリアルをお伝えしてきました。

ここまでの話をまとめると…

  • 給料はそこまで高くない、昇給も微妙
  • リスク管理は必須。リスクないとか嘘。
  • 資格取得者は増え続けるけど大丈夫?

ということ。

 

実際にこの仕事をしている僕の本音としては、将来が不安で仕方ないです。

今のままでこの先やっていけるのかなという不安が全く尽きない。

 

なので、"安定"を求めてこの資格と取るのは安易な発想かなと思います。

 

この資格を取るなら、"安定"よりも"人のため"になりたいという強い想いがある人の方が向いているかもしれませんね。